Mac版Office 2019で認証エラー0x0|Excel・Wordを読み取り専用で開けるようにした方法
今回は普段のゲーム・シムの記事とは少し違って、Macで実際に起きたOfficeのトラブルについてです。かなり困ったうえに、同じ症状の人には役立ちそうだったので記録として残しておきます。
Macで使っているOffice 2019で、突然ライセンス認証が通らなくなりました。
最初に気づいたのはExcelです。
請求書のファイル自体は普通に開けるのですが、「保存」「名前を付けて保存」などがグレーアウトしていて使えません。
確認してみると、Excelには「ライセンス:アクティブ化されていません」と表示されていました。
普段このMacのOfficeは、ExcelやWordのファイルを確認するための閲覧用途が中心です。編集や保存をする機会はそれほど多くないので、いつから認証状態がおかしくなっていたのかは分かりません。
ただ、認証を直そうとして作業を進めた結果、途中からはファイルの閲覧すらできなくなってしまいました。
最終的には、Office共通設定のOfficeAutoSignInをfalseへ変更したことで、「読み取り専用モードにスキップ」という選択肢が表示されるようになり、ExcelとWordを再び開けるところまでは復旧できました。
ただし、これはOffice 2019のライセンス認証そのものを直したわけではありません。
今回は、認証エラー「0x0」が出てから、ライセンス削除ツールを使ったあとに一度状況が悪化し、最終的に読み取り専用で使える状態へ戻すまでの流れをまとめます。
- 1. 結論:認証は直っていないが、閲覧はできるようになった
- 2. 使用している環境
- 3. 最初はExcelの保存ができなくなっていた
- 4. MicrosoftアカウントにはOffice 2019が残っている
- 5. ライセンス認証で「エラーコード0x0」
- 6. Office 2019は16.78.3のまま使うことにした
- 7. Microsoft公式のライセンス削除ツールを試した
- 8. ライセンス削除後は、ファイルを見ることもできなくなった
- 9. Office 2019の再インストールは見送った
- 10. Time Machineから認証データを戻すことも考えた
- 11. 調査ログではOffice 2019の製品情報までは取得できていた
- 12. OfficeAutoSignInをfalseにしたら状況が変わった
- 13. OfficeAutoSignIn=falseでライセンス認証が直ったわけではない
- 14. 今は閲覧をMac版Office、編集をWeb版Excelに分けている
- 15. 同じ症状なら、まず何を戻したいのかを分けた方がいい
- 16. まとめ
結論:認証は直っていないが、閲覧はできるようになった
先に今回の結果です。
最終的に変更したのは、Office共通設定のOfficeAutoSignInという項目です。
| 変更前 | OfficeAutoSignIn = true |
|---|---|
| 変更後 | OfficeAutoSignIn = false |
この設定を変更したあとExcelとWordを起動すると、「読み取り専用モードにスキップ」が表示されました。これを選ぶことで、ExcelとWordの起動と既存ファイルの閲覧までできるようになりました。
一方、Office 2019のライセンス認証、編集、保存は直っていません。
今回戻せたのは、認証画面から先へ進めずファイルも見られない状態から、読み取り専用モードへ入れる状態までです。
使用している環境
| Mac | MacBook Pro 16インチ(2021) |
|---|---|
| CPU | Apple M1 Pro |
| メモリ | 16GB |
| OS | macOS Tahoe 26.5.1 |
| Office | Office Home & Business 2019 for Mac |
| Excel | 16.78.3 |
| Word | 16.78.3 |
Office 2019は正規購入した買い切り版で、Microsoftアカウントには2本登録されています。
自分は閲覧中心で使っているため、Microsoft 365や新しいOfficeを買い直す前に、まず今の環境でファイルを見られる状態へ戻せないか試しました。
最初はExcelの保存ができなくなっていた
2026年10月23日、Excelで請求書を開いたところ、ファイルの表示はできるものの、「保存」「名前を付けて保存」などがグレーアウトしていました。
Excelの情報を確認すると、「ライセンス:アクティブ化されていません」と表示されていました。
この時点では閲覧だけはできていました。保存を使ったのが久しぶりだったため、いつから認証状態がおかしくなっていたのかは分かりません。
MicrosoftアカウントにはOffice 2019が残っている
Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」を確認すると、Office Home & Business 2019 for Macは2本とも登録されたままでした。
購入履歴やライセンスがアカウントから消えていたわけではありません。それでもExcelからサインインして認証を試すと、先へ進めませんでした。
ライセンス認証で「エラーコード0x0」
表示されたのは、「不明なエラーです」「不明なエラーが発生しました。エラーコードは0x0です」という内容です。
サインインをやり直しても同じエラーになり、MicrosoftアカウントにOffice 2019が表示されていても、Mac側の認証は完了しませんでした。
Office 2019は16.78.3のまま使うことにした
Microsoft AutoUpdateで確認した時点では、ExcelとWordは16.78.3でした。
MicrosoftによるOffice 2019 for Macのサポートは2023年10月10日に終了しています。Microsoftの更新履歴でも、16.78.3は2023年10月31日に公開された16.78系の更新として確認できます。
今回は新しいOfficeへ更新するのではなく、現在入っている16.78.3を維持しながら、まず閲覧を戻す方針にしました。
Microsoft公式のライセンス削除ツールを試した
次に、Microsoft公式のライセンス削除ツールを実行し、改めてサインインと認証を試しました。
Microsoftの説明では、このツールはMacにあるOfficeのライセンス情報を削除し、その後Officeアプリから再認証するために使うものです。
しかし、自分の環境では認証エラー0x0は変わりませんでした。
ライセンス削除後は、ファイルを見ることもできなくなった
さらに困ったのが、ライセンス削除ツールを使う前はできていた閲覧までできなくなったことです。
それまでは編集や保存ができなくてもファイルは開けていましたが、ツール実行後はサインイン画面から先へ進めず、FinderからExcelやWordのファイルを開いても認証画面へ戻るようになりました。
自分の環境では、「編集・保存はできないが閲覧はできる」状態から、「認証できず閲覧にも進めない」状態へ変わりました。
これは今回の環境で起きた結果で、ライセンス削除ツールを使えば同じ状態になるという意味ではありません。
Office 2019の再インストールは見送った
MicrosoftアカウントからOfficeのインストーラーもダウンロードしましたが、取得されたファイルはMicrosoft_365_and_Office_16.106.26020821_BusinessPro_Installer.pkgでした。
Microsoftの更新履歴では16.106は2026年2月に公開された新しい世代です。現在使っている16.78.3とは世代が異なるため、今回はそのまま実行せず、再インストールを見送りました。
16.106が今回のOffice 2019ライセンスでどう動くかまでは試していません。
Time Machineから認証データを戻すことも考えた
前日のTime Machineバックアップが残っていたため、Office関連の設定や認証データを戻す方法も検討しました。
~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Officeや、~/Library/Containers/にあるOffice関連フォルダも確認しました。

ただし、認証情報は複数の場所やキーチェーンと関係している可能性があり、一部だけを戻すことで状態がさらに複雑になるのを避けたかったため、上書きや復元は行っていません。
調査ログではOffice 2019の製品情報までは取得できていた
Office関連のログを確認したところ、Microsoft側から購入製品HomeBusiness2019Retailの情報を受信したあと、Mac側のライセンス検証で失敗している記録が残っていました。
正規のOffice 2019がアカウントに登録され、製品情報も受信していることは確認できましたが、なぜMac側の検証で失敗したのかまでは特定できていません。
OfficeAutoSignInをfalseにしたら状況が変わった
調査の中で、Office共通設定にOfficeAutoSignInという項目があることを確認しました。
Microsoft公式の設定資料では、ドメインはcom.microsoft.office、データ型はBooleanで、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteに共通する設定として掲載されています。
今回の環境では、この設定をtrueからfalseへ変更しました。変更したのはこの1項目だけです。
元の作業記録には設定値の変更結果は残っていますが、実行コマンドそのものは保存されていません。そのため、この記事では推測したコマンドを掲載せず、変更した設定項目と値だけを記載しています。
変更後にExcelとWordを起動すると、「読み取り専用モードにスキップ」という選択肢が表示されるようになりました。
これを選ぶと、Excelでは既存ブックを、Wordでは画像を含む文書を開いて内容を確認できました。
OfficeAutoSignIn=falseでライセンス認証が直ったわけではない
ここは間違えやすいところです。
OfficeAutoSignIn=falseにしたことで直ったのは、認証画面から先へ進めずファイルも見られない状態です。
Office 2019のライセンス認証そのものが通るようになったわけではありません。認証エラー0x0の原因も分かっていません。
| Excelの起動・閲覧 | できるようになった |
|---|---|
| Wordの起動・閲覧 | できるようになった |
| Excel・Wordの編集と保存 | できない |
| Office 2019のライセンス認証 | 直っていない |
| Officeの再インストール | 行っていない |
| Time Machineからの復元 | 行っていない |
| 新しいOfficeの購入 | 行っていない |
今は閲覧をMac版Office、編集をWeb版Excelに分けている
現在は、ExcelやWordの閲覧にはMac版Office 2019を使い、編集や保存が必要な場合はOneDrive上のExcel Web版を使っています。
OfficeAutoSignIn=falseはそのまま維持し、Officeの再インストールやTime Machineからの復元も行っていません。Officeの追加購入も当面は見送っています。
ライセンス認証は直っていませんが、自分の主な用途だった「Macで既存ファイルの内容を確認する」ことはできるようになりました。
同じ症状なら、まず何を戻したいのかを分けた方がいい
今回のような症状では、ライセンス認証そのものを直したいのか、まず既存ファイルを見られる状態へ戻したいのかで、必要な対応が変わります。
自分のように閲覧が中心なら、認証の修復を続ける前に、読み取り専用モードへ入れるかを確認するのも一つの方法だと思います。
ただし、OfficeAutoSignIn=falseで同じように表示が変わるかは環境によって異なる可能性があります。Office 2019 for Macはすでにサポートが終了しているため、今後も使い続けるなら新しいOfficeや別の環境への移行も考える必要があります。
まとめ
Mac版Office 2019で認証エラー0x0が出たあと、認証を直そうとしてライセンス削除ツールを使ったところ、自分の環境ではそれまでできていた閲覧までできなくなりました。
最終的にはOffice共通設定のOfficeAutoSignInをfalseへ変更し、「読み取り専用モードにスキップ」からExcelとWordを開ける状態まで戻せました。
認証・編集・保存は直っていません。現在は、閲覧をMac版Office 2019、編集と保存をOneDrive上のExcel Web版に分けて使っています。
同じように、Officeの認証を直そうとして逆にファイルを開けなくなった人にとって、一つの実例として参考になればと思います。
検証日:2026年10月23日
結果:Excel・Wordは読み取り専用で閲覧可能。ライセンス認証・編集・保存は復旧していません。